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経営理念・業務運営指針

アナリストに関わる証券業界の構造的問題点を解決する

2000年の弊社設立以前より、「資本市場の危機」に対して数々の問題提起を行って参りました。

  1. アナリストの中立性問題
  2. セルサイドのアナリストの機能低下と第三者的企業評価の不在
  3. 人材の流動化とそれに伴う企業アナリスト育成の消極化
  4. アナリスト不在がもたらす新興市場株価の非効率性
  5. 先進主要国に比した日本の証券リサーチの立ち遅れ、等々。

弊社では、良質なリサーチ情報を提供できる社会基盤の構築が、資本市場の長期的発展に重要であるという考えに愚直に取り組んでおります。

資本市場の健全な発展は、資金調達が必要である成長企業への適切な配分を通じて日本経済の繁栄を齎すものと信じて已みません。日本の証券リサーチハウスは米国の1/10、英・独・仏など主要国の半分以下の数しかなく、アナリスト数も大きく見劣っております。また、企業アナリストには長期間に亙る経験が必要であるのは申し上げるまでもありませんが、金融機関の再編によってアナリストを養成する場は少なくなっております。

ティー・アイ・ダヴリュは、「アナリストに関わる証券業界の構造的問題点を解決する」という社会的使命を通じて資本市場に貢献してゆきたいと考えております。

独立性・中立性とは一体なんだ!?

TIWは、独立・中立の立場から投資家に向けて情報提供を行うことを設立時から掲げてきました。
資本の独立性、人事の独立性、利益相反業務の禁止(調査対象企業を顧客とするビジネスは行わない)など頑なまでに全うしてきました。しかし、組織として形式を整えることは出来てもどこかに違和感を覚えていました。
所属するアナリスト全員に(表面的ではなく、覚悟として)理念が十分に共有できているのかかには常に疑問が残りました。
アナリストは取材活動を円滑に進めるためにも調査対象企業のIR担当者とは良好な関係を構築しておくべきであるのは言うまでもありませんが、そのために厳しい評価のレポートが出難くなるというのは言語道断です。

では、どうしてそんなことが生じてしまうのか!!
心が弱いのです。自分の信念(予測)に忠実になれないのは心が弱いのです。
そして自分の予測を信じきれないのは、確固たる自信が無いのです。
自信がないのは実力が無いのです。
実力が無ければ努力・研鑽を積まなければなりません。
その愚直な努力・研鑽を積むことを厭うのであれば適性が無いのです。
実力主義を今まで以上に徹底してゆきたいと考えています。

「顧客本位の業務運営」とは?

2017年1月に金融庁から金融機関向けに「『顧客本位の業務運営』に関する原則(案)」という通達が出されました。冒頭の部分を抜粋いたします。

本原則は、金融事業者がとるべき行動について詳細に規定する「ルールベース・アプローチ」ではなく、金融事業者が各々の置かれた状況に応じて、形式ではなく実質において顧客本位の業務運営を実現することができるよう、「プリンシプルベース・アプローチ」を採用している。金融事業者は、本原則を外形的に遵守することに腐心するのではなく、その趣旨・精神を自ら咀嚼した上で、それを実践していくためにはどのような行動をとるべきかを適切に判断していくことが求められる。

弊社は金融機関ではありませんが、これを読んだときに弊社の“顧客”って誰なんだ、ということに改めて考えさせられました。TIWのビジネスモデルは、証券会社などの事業者を通じて個人(あるいは機関投資家)に情報提供を行う形をとっております。最終投資家ではなく、事業者の方から利用料を頂戴しているために顧客が誰であるのかがやや振れ易くなっています。また、ある時期は沢山の事業者の方と取引があったことからより複雑になってしまいました。
TIWのお客様は、事業者ではなく、投資家であるということを明確にしたいと考えます。最終顧客である投資家の満足度を高めることによって、付加価値を出すということによりフォーカスしてゆきたいと考え、こうした考えをご理解頂ける事業者とより良い関係を築いてゆきたいと考えます。

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